
前立腺肥大症
前立腺は尿を貯める膀胱と、最終的な尿の通り道である尿道との間にある男性にしか内臓器で、精液の一部を作る臓器です。前立腺肥大症とは、加齢に伴い前立腺が大きくなり尿の通過が悪くなる病気です。そのため排尿に関する様々な症状を呈します。男性にしかない臓器です。

症 状
おしっこが…残った感じ•回数が多い•途切れる•我慢するのが難しい•勢いが弱い•腹に力を入れる•夜におきるなどの様々な症状が出てきます。ひどい場合尿が全く出なくなることがあります。50歳以上の方は前立腺がんの可能性を考え採血でPSAという検査を行うことがあります。
- 前立腺肥大症の症状
- ●おしっこをしたあともすっきりしない
- ●おしっこの回数が多くなった
- ●おしっこのが途中で途切れる
- ●おしっこが我慢できず漏らしてしまう
- ●おしっこの勢いが弱くなってしまった
- ●おしっこをするときおなかに力を入れなくてはならない
- ●夜におしっこに起きて睡眠が十分とれない
診療内容
おしっこに関する質問紙に答えていただきます。問診でおしっこに影響する病気がないかチェックします。尿検査、直腸診、超音波、おしっこの勢いをはかる検査をします。前立腺がんを疑う場合、PSA検査という採血を行います。
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受診の手順1
ホームページ上にあるこんな症状の時はの前立腺肥大症の項目に国際前立腺症状スコアという質問紙表がありますので、チェックしてみてください。印刷したものを持ってきていただければ、スムーズに診療可能です。院内にも質問紙がありますので受付時に記入していただけますので、気軽に相談ください。
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受診の手順2
問診で神経疾患、過去の手術歴などを聞きます。
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受診の手順3
直腸診といって麻酔のゼリーをつけて肛門から前立腺を触診します。癌が疑われたら採血を行います。
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受診の手順4
前立腺肥大症を疑ったら、超音波で前立腺の大きさを正確に測定します。時に腎臓に負担がかかっていることがありますので、腎臓の超音波を行うことがあります。
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受診の手順5
おしっこの勢いを測定するトイレに行って排尿してもらいます。当院ではなるべく普段と同じ環境での検査を行うため、家庭にあるトイレと同じ形のもので検査可能なので、正確な診断が可能です。以上で前立腺肥大症と診断しましたら、治療の相談(薬物療法、手術など)をします。たくさんの種類の治療薬がありますので、患者さんにあった薬物療法を提供可能です。手術の場合は当院と連携した医療機関で治療をお勧めします。