イメージ

過活動膀胱

膀胱は尿を貯める臓器ですが、本来尿意を感じても我慢ができるような構造を持っています。しかし、過活動膀胱は急激な尿意が起こり、我慢することが難しくなり(尿意切迫感)、さらに尿を漏らしてしまう事(切迫性尿失禁)もあります。加齢とともに男女問わずかかる病気であり、全国でも800万人以上がこの症状で悩んでいる事が知られています。適切な治療で改善し、社会生活をよりよいものにすることが可能な疾患でもあります。

過活動膀胱

症 状

急に我慢できないような尿意が出現し、さらに失禁を伴うことがあります。日中の頻尿と夜間の頻尿などが主な症状です。

過活動膀胱の症状
トイレが気になって仕事に集中できない
トイレが気になってバスや電車に乗れない、旅行に行けない
夜の尿の回数が多くて睡眠が十分とれない
尿がもれてしまい、においが気になる

診療内容

問診、尿検査、超音波検査、尿の勢い検査、残尿検査を行います。

  1. 受診の手順1

    まず十分な問診で過去の脳神経の病気、腹部手術の既往などを聞きます。様々な症状があるので、気になる症状をすべて聞きます。

  2. 受診の手順2

    尿検査で、膀胱炎などないかを調べます。

  3. 受診の手順3

    尿の勢い(男性の場合前立腺肥大症と合併している事が多く尿の勢いが弱くなっている)と残尿検査を測定します。

  4. 受診の手順4

    超音波検査で膀胱に別の疾患がないかを調べます。似たような疾患で間質性膀胱炎という病気があります。その場合は膀胱内視鏡を行わなくてはなりませんが、全員に行うことはありません。

  5. 受診の手順5

    以上で過活動膀胱と診断された場合、お薬による治療や、生活習慣の改善と、膀胱機能訓練などの指導を行います。

ページの先頭へ