
血尿/膀胱がん
血尿が出る疾患は多いです。腎臓、尿管、膀胱、尿道より出血しているのですが、痛み等を感じない血尿は膀胱癌の疑いがあります。腎癌も血尿を出すことがありますが、最近では超音波等の診断で早期に発見されることが多いので、血尿が出ないことが多いです。また腎炎という内科的な疾患もあり鑑別が重要になります。

症 状
血尿は肉眼的に目に見える血尿と、検診などで見つかる顕微鏡的血尿に分けられます。症状に乏しい血尿は膀胱癌や腎炎などの可能性があるので専門医の受診を必要とします。
- 膀胱がんの症状
- ●痛みはないが、尿に血が混じっていた。膀胱癌の疑いがあります。
- ●排尿時に痛みを伴う血尿が出た。膀胱炎、膀胱結石の疑いがあります。
- ●検診で尿潜血陽性と言われた。
- ●尿検査で潜血と蛋白を指摘された。腎炎の疑いがあります。
診療内容
問診で現在の症状や、血尿の出る状況などを聞き検査を勧めていきます。
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受診の手順1
尿検査で本当に血液が混じっているかを確認します。水分不足で尿が濃い状態でも血尿に見えることがあるので、尿を顕微鏡で確認します。
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受診の手順2
血尿の性状によって、超音波検査やレントゲン検査、膀胱尿道内視鏡などで出血源を検索します。腎炎を疑うようでしたら採血にて血尿の原因を検索します。
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受診の手順3
膀胱癌や腎癌の場合手術を要するので手術可能な病院に紹介します。